スリングで新生児が死亡する事故はどうすれば予防できるか解説

スリングで新生児が死亡する事故はどうすれば予防できるか解説



赤ちゃんを抱っこするのにスリングは便利ですよね。

様々な商品が販売されています。

でも、スリングが原因で死亡事故が起きていることを知っていますか

この記事ではスリングの危険性、正しい使い方を解説します。

死亡事故症例

この症例は小児科学会のInjury Alertに掲載されています。

No. 19 子守帯(スリング)内での心肺停止

2か月の女の子

 帰宅途中の電車で母親がスリングを使用して女の子を抱っこしていた。

 スリングを兄弟に使用したことはあるが、この女の子に使うのは初めてであった。

 女の子の顔が見えない状況であった。

 16時20分 赤ちゃんが寝てるのを確認

 16時50分 体動はないが、寝ていると思った

 17時過ぎ 帰宅して女の子を降ろすと、呼吸をしていなかった

 救急隊が到着し、心肺蘇生を開始された。

 その後病院へ搬送され治療を受けたが、赤ちゃんは死亡した

スリングによる事故

スリングによる事故

ケガの種類

スリングからの転落、股関節脱臼の危険性が指摘されています。

アメリカでは他にも致死的な事故が報告され、注意勧告後も事故はなくなっていません。

メカニズム

死亡事故については以下のメカニズムが考えられています。

・スリングの中で首が過度に曲がり気道が閉塞した

・胸が広がらないほど体の動きが制限されていた

・体温調節がうまくできなかった

まだ不明な点もあり、原因究明がすすめられています。

ハイリスクの子ども

アメリカからの報告ではハイリスクとなる乳児は

・未熟児

・双子

・虚弱体質や低体重

とされています。

もちろん全ての子どもに危険性はあります。

各国からの事故報告

各国からの事故報告

2010年のアメリカでの発表以降、各国で警告が出されました。

アメリカ

2010年にアメリカ消費者製品安全委員会は4か月未満の乳児にスリングを使用する際に窒息の経験性があると発表しました。

カナダ

アメリカの発表と同年に、カナダ保健省もスリングを使用する際の転落や窒息事故があることを警告しています。

日本

日本も2010年に国内過去10年間の事故報告を行いました。

転落や乳児の頭蓋内損傷など64件が起きています。

月齢では3か月から8か月の乳児が多かったです。

事故予防の注意点

アメリカで2010年に注意喚起を行いましたが、その後も事故は起きています。

使用する際は以下の点に注意しましょう。

乳幼児の顔が覆われておらず、スリングの着用者に常に見えるようにする

・赤ちゃんをスリングで授乳する場合は、授乳後に赤ちゃんの頭を上に向け、スリングと母親の体から離れるように赤ちゃんの位置を変える

・赤ちゃんの様子を頻繁にチェックするように注意する。常に、赤ちゃんの鼻と口を妨げるものがないこと、赤ちゃんのあごが胸から離れていることを確認する

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