成長痛の見分け方、痛みのとりかた、病院にいくべきタイミングについて

成長痛



成長痛についての情報をまとめます。日本語ではほとんどが、開業医のホームページにまとめられたものばかりなので、より科学的根拠に基づいてかかれた情報をさがし、まとめてみました。

特徴

・足、特に下肢のズキズキする痛み

・筋肉の症状であって、関節に症状はない

・夕方から夜にかけておき、朝になると痛みは消えている

・成長痛は活発に運動したあとの子どもによくおきる

これらの特徴をみとめ、成長痛以外に病気が考えられない場合は、成長痛として経過をみてもよいです。血液検査、レントゲン検査の必要も基本的にはありません。

痛みをやわらげる方法

マッサージ

どれも自宅でできるものです。特に夜中に突然子どもが起きた時には、マッサージがききます。

・やさしくマッサージする

・痛みのある場所をあたためる

・痛みが強い場合には痛み止めを使用する

・寝る前に温かいお風呂にはいる

病院に行ったほうがいいとき

成長痛であれば病院に行く必要はありませんが、以下のようなときには受診を考えたほうがいいです。

・片足だけに痛みがある

・翌朝も痛みがつづいている

・歩けないほどの痛み

・膝や足首などの関節に痛みがある

・赤く腫れたり、あざがある

・発熱があり

・食欲がなくなり、体重が減っている

成長痛の原因

原因はわかっていません

・疲労理論:日中のつかれが痛みをおこしている

・精神的なストレスが原因になる

など、色々な研究がおこなわれていますが、答えはわかっていません

家族内で同じように成長痛を起こすことが報告されているので、何か関係があるかもしれないです。

引用

NHS Growing Pains(イギリスの国民保健サービス)の記事(英語)

2017年 Sports Healthに掲載されたReview(まとめ)の記事(英語)

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ABOUTこの記事をかいた人

病院で勤務する小児科専門医 1児(娘)の父です。 娘の誕生を機に、小児科医だからできる育児情報の配信をはじめました。 育児、子どもの病気、最新の論文を紹介していきます。