子どもの寝かしつけは、子どもが誕生してからしばらくつづく、育児の大変なことです。
ただでさえ疲れた体、心をさらに疲れさせます。
色々な方法が育児法として紹介されていますが、まずは子どもの睡眠の基本をしることが大切です。
この記事ではカナダ小児科学会が推奨する「子どもの健康的な睡眠」のためにできることを紹介します。
引用元
Healthy sleep for your baby and child
0−4ヶ月
新生児は1回に3−4時間、合計で18時間ほど寝ますが、哺乳のために夜に起きることが普通です。
赤ちゃんも睡眠を学ぶ
赤ちゃんも、いつ・どこで寝るのかを学ぶ必要があります。何回も繰りかえすことでおぼえてくれるので、いつも同じようにしてあげるとよいでしょう。
睡眠日誌をつけることは、子どもが眠そうなサインを見つけるのに役立ちますから、睡眠で困っているときにはオススメです。
昼寝の重要性
とても疲れていると夜眠りにくいことがあります。適度な昼寝は夜の睡眠をたすけることもあるので、日中ずっと起こしておくことも考えものです。
その日の活動や、子どもの様子から軽い昼寝をとらせることも考えてみましょう。
他にもあるポイント
抱っこしてあげても大丈夫です。甘やかしているわけではありません。
おしゃぶりは便利です。でも、授乳が順調になるまでは待ってください
赤ちゃんは夜中に起きることもありますが、自分で落ち着くまでちょっとはまってあげましょう
夜の授乳中、おむつ交換では部屋は暗くして、赤ちゃんを刺激しないようにしましょう
4−12ヶ月
平均の睡眠時間は1日 14時間程度になります。まだ3回ほど昼寝が必要です。
昼寝は数十分の短いものから、今まで通りの長いものまであり、子どもによって長さや、回数は違ってきます。
規則正しい睡眠をつくりあげる
いつも寝る時間を同じにしておくことが、よい睡眠にはかかせません。昼寝も夜寝るのも、毎日おなじような時間になるようにしてください。
夜寝る前にルーティーンを作っておくと、便利です。家庭やお子さんの好みにあわせてつくりあげていくといいです。
よく使われるものには3つのBがあり、Bath(風呂)、Book(本)、Bed(ベッド)です。
ミルクを飲みながら寝かさない
哺乳瓶でミルクをあたえながら寝かせる方もいると思いますが、歯が生えてきたら虫歯に注意が必要です。
虫歯予防という点からは、寝ながらの授乳はおすすめできません。他に眠る方法がないか考えてみましょう。
また歯について気になることがあるときは、小児歯科に相談するのがよいです。
子どもの虫歯予防についてはこちらの記事にまとめていますので是非読んでください
夜起きても、すぐに対応しない!
生後6ヶ月ごろからは、赤ちゃんが夜中にないても、すぐに対応しないようにすることが大切です。
もちろん、何かトラブルがないかの確認は必要ですが、ただ起きただけなら対応をかえる必要があります。
これは自力で落ち着いて、また寝ることを学ぶために必要なことです。うまく対応できる子になれば、夜中のちょっとした覚醒に毎回親がおきなくてもすみますから、がんばって覚えてもらいましょう。
1−2歳
一日に11〜14時間ほど寝ます。だんだん睡眠時間へってきました。まだ昼寝は必要なので、子どもにあわせて寝かせましょう。
決まった時間に寝ること、寝る前にルーティーンを決めておくことは、より大切になってきます。夕方のおそい時間に昼寝をすると、夜眠れなくなるのでしないようにしましょう。
寝る準備は前もってすすめていく
寝る30分前から寝る準備をすると寝やすくなります。遊ぶのをやめさせて、お話などの子どもが落ち着く活動にかえていくとよいです。
この年齢になってくると、子どもにも自我がめばて、抵抗してきます。怒らずにやさしく、でもしっかりと対応するようにして寝かしつけましょう。
寝やすい環境づくり
寝室は静かで眠りやすい環境にするとよいですが、日本の住宅事情では難しいこともあるでしょうから、家庭にあったよい方法を考えてみてください。しずかで、薄暗くするとよいです。
静かなのが苦手そうな場合は、やさしく、落ち着くような音楽・音をつかうのも効果的です。
お気に入りのもの
お気に入りの布団・毛布や、ぬいぐるみが寝るために必要な子どももいますから、必要なときは準備をしてください。
3−5歳
かなり、睡眠も順調になってきているはずです。
睡眠時間は10−13時間まで減ります。
昼寝は1日1回、もしくは昼寝なしの日もあるはずです。体調に応じて休憩させるようにしてください。
寝る前にカフェインを与えない
お茶やジュース、お菓子に含まれるカフェインが睡眠をさまたげることがあるので、寝る前にはとくに注意してください。
寝る前に明るい画面をみせない
スマホ、テレビ、ゲームなどの明るい画面は、睡眠をさまたげる原因になります。画面の内容によっては子どもが興奮することもあるので、寝る前の習慣にはしないほうがよいです。
制限時間を設定する
3歳ごろからは、子どもは反抗期になるので、遅くまで起きようとする子どももでてきます。そのようなときは、制限時間をきめましょう。
例えば、「本をここまで読んだら寝る」という条件をあたえるのです。そうすると、子どもは今後の予定がわかるので、納得して寝るようになります。
このテクニックは睡眠以外のことにも効果があるので、試してみてください。
布団に入って安心できるようにしましょう
とりあえず、子どもを布団に寝かせましょう。すぐに寝なくても大丈夫です。徐々に布団に入っている環境に安心して眠たくなります。
寝るのが怖いことを無視しないで
怖い夢、悪夢をみたあとは、また暗い部屋が怖い子どもは寝るのをいやがります。これは子供としては当然の感情ですから、無視せずによく話をきいてください。例えば、今日あった楽しい話をすると子どもは安心して眠ることができるようになります。
まとめ
こどもの睡眠を助ける方法はたくさんあります。絶対にただしいものがあるわけではありません。お子さん、家族にあった方法をみつけて試してみてください。
夜驚症について知りたいかたは、こちらの記事を読んでください
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