乳児の健康へのタミータイムの効果についての研究



タミータイムについて

タミータイムは赤ちゃんが腹ばいで過ごす時間のことです。

  • 首と肩の筋肉の発達を促す
  • ハイハイや転がったり、座ったりするときに必要な筋肉の発達を助ける
  • 頭部の変形を防ぐ

などの効果があるといわれており、WHOをはじめ、各国の学会が家庭で行うことを推奨しています。

この記事ではタミータイムの様々な有効性を検討したSystematic Reviewの論文を解説します。

論文のポイント
  • タミータイムはどの程度行うと効果があるのか
  • どのような効果があるのか

参考文献

Tummy Time and Infant Health Outcomes: A Systematic Review
Lyndel Hewitt, Erin Kerr, Rebecca M. Stanley and Anthony D. Okely
Pediatrics May 2020, e20192168

研究について

0~12か月の乳児について研究し、英語で発表された論文16本(1998~2018年)をもとにかかれたSystematic Reviewです。

対象者

8か国、4237人の0~12か月の健康な乳児

方法

両親へのアンケートや育児記録をもとに情報を収集しました

  • タミータイムの時間や回数
  • 体を動かす運動の発達
  • 手、指などの細かい運動の発達
  • BMI
  • 頭の形(斜頭症、短頭症の予防)
  • 社会性と認知機能

結果

運動の発達

6か月未満の児では1日2回以上タミータイムを行うほうが、1日1回もしくはめったに行わない場合より、運動発達はよかった。

ハイハイ、お座りも、つかまり立ちもタミータイムを行うと早くなった。

30分以上タミータイムを行うと、頭を持ち上げる、手で体を支えるなどの運動がより優れていた。

生後2か月の時に15分以上行うだけでも、頭をあげる時期が早くなった。

手あしの細かい運動がよくなるという報告はない。

BMI

2か月時に12分以上タミータイムを行うと、4か月時のBMIが減少した

頭の形

1時間以上行うと、短頭症(後頭部の平たん化)が改善

一方、斜頭症(側頭部の平たん化)は変わらなかった

タミータイムの時間と斜頭症予防の関連はなかった

しかし、1日3回以下だと斜頭症のリスクは上昇した

社会性

タミータイムの有無と1歳での社会性に関連はなかった

2歳まで認知機能改善の効果があると報告する論文があったが、他の報告とあわせるとその効果は不確定である

考察

SIDS予防のために、あおむけが推奨された結果、頭の形の問題がでてきました。

その後WHOがタミータイムを推奨しましたが、ガイドラインでは頭の形、運動発達のみが注目されるのみでした。

BMIの改善も示され、不健康な体重増加も予防できます。

まとめ

タミータイムは、1日の回数、時間が多いほど、運動発達はよくなりBMIは改善し頭の変形リスクは抑えられる効果があるといえます。

WHOは1日30分以上を推奨していますので、可能な範囲で行うのがよいでしょう。

参考資料

タミータイムツール(日本語)

アトランタ小児病院が公開している資料が、写真付きで分かりやすいです。

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2019年1月30日

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