子どもの風邪の症状といえば、咳、鼻水、痰になります。
鼻水に対して抗ヒスタミン薬を処方されることが多いのですが、効果や副作用はどうなのでしょうか?
抗ヒスタミン薬の分類にあわせて解説します
ヒスタミンとは
肥満細胞などから放出される、体に必要な物質です
アレルギーの症状であったり、胃酸の分泌などにかかわっています
胃潰瘍の治療でつかう、H2ブロッカーのHはヒスタミンのことです
抗ヒスタミン薬が処方される症状
小児で抗ヒスタミン薬が処方される症状を紹介します
皮膚疾患のかゆみ
じんましん、アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、虫刺され など
アレルギー性疾患
鼻炎、結膜炎、花粉症 など
乗り物酔い(動揺病)
使うことができる薬は、一部にかぎられています。市販薬ではトラベルミン・ジュニアが子どもに使用できます。
鼻水
小児でもっとも使われている(つかわれていた?)のが風邪による鼻水でしょう
ただし、今までのように漫然とつかわれることは減っているように思います
その理由はなぜでしょうか?
抗ヒスタミン薬の分類と副作用
一番の理由は副作用なのですが、それは抗ヒスタミン薬の世代によっておおきく違います
第1世代
最初に使われるようになった薬です。
脳へよくとどくため、中枢神経への作用が問題となります
中枢神経抑制作用 眠気がおきます。よく風邪薬やアレルギーの薬をつかうと眠たくなるのはこの作用によります
中枢神経興奮作用 てんかんを誘発する可能性があります
第2世代
1983年以降に作られたものはこちらになります。第1世代にあった中枢神経への作用がかなり少なくなっています
ただし、ゼロになったわけではないので、注意が必要です
注意すべきひと
子どもでは、熱性けいれんやてんかんの病歴があるひとたちです
かならず、小児科医に情報を伝えるようにしましょう
ここまではネガティブな副作用について説明しましたが、はたして鼻水に効果はあるのでしょうか?
効果はあるのか?
残念ながら、期待しているほど鼻水には効果はありません
それより、鼻水は吸ったほうがいいとおもいます
我が家でつかっている、おすすめはこちらです
ただし、症状がつよいときなどは使用することもあるので、医師とよく相談してください
市販のカゼ薬に注意
ここまで話すと、抗ヒスタミン薬を使いたいとは思わないでしょう
でも、市販のカゼ薬には抗ヒスタミン薬が入っています
しかも、第1世代抗ヒスタミン薬が含まれていることがあります
なぜなら、カゼ薬は子どもでよくある症状、咳、鼻水、痰をすべてカバーするように作られているからです
使いたいけど心配なときは、薬局薬剤師に相談すれば安心です
まとめ
鼻水に抗ヒスタミン薬を使うのはおすすめできない
どうしても使用するときは、副作用のリスクをよく理解しておく
市販のカゼ薬に含まれていることがあるので使うときは注意する
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