ワクチン接種部位の腫れ、痛みを和らげる5つの方法を解説



10月からインフルエンザワクチン接種が始まりました

みなさんは接種しましたか?

 

ワクチンには一般的に診られる軽い副作用として接種部位の腫れ、痛みがあります

この記事ではその症状を軽くする方法を解説します

ワクチン接種後の症状

接種部位の症状は10〜20%

全身の反応は5〜10%

通常は2〜3日で消失します

これは個人差があるため、人によっては症状がひどい人もいます

 

「症状が毎回でるから打ちたくない」

そう思う人もいるでしょうが、ワクチンによるメリットのほうが大きいのでワクチン接種はしましょう

対処方法

腕を動かす、まわす

接種後はどうしても気になって、腕をじっとさせるかもしれませんが、それは逆効果です

腕を動かすほうが痛みは軽くなります

 

ただし、マラソンのような激しい運動はすすめられません

いつも通りにすごすようにしましょう

冷やす

熱をもって、腫れている場所を冷やすことは効果的です

アイスパックや濡れタオルでかまいません

 

温めても痛みを軽くする効果はありません

でも、接種前にあたためておくとワクチンの吸収が促される効果があります。

痛み止めを飲む

痛みが強いなら痛み止めを飲んでもかまいません。

子どもの場合は年齢にあった薬を使用しましょう。

 

ここで大事な注意があります

接種前、接種直後には薬を使用しないでください

 

以前は接種前に内服することで、痛みを軽くするということも言われていました。

しかし、研究の結果ワクチンの効果が弱まることがわかりました。

Effect of prophylactic paracetamol administration at time of vaccination on febrile reactions and antibody responses in children: two open-label, randomised controlled trials

 

判断に悩むときは、接種前に医師に相談しましょう

腕を休める(利き手に打たない)

症状が強い時は、腕を休めてあげましょう

利き手に打たないようにすれば、休ませやすいです

水分を十分にとる

体が反応し、回復する段階で水分が必要になります

もちろん、水分のとりすぎは注意です

やってはいけない

腫れたところを

かきむしる

もみほぐす・たたく

これらは症状を悪化させることがあるので絶対にやめましょう

改善しない時は?

これらの方法で症状が改善するまで乗りきってください

症状がなかなか改善しない、悪化するときはかかりつけ医に相談してください

参考資料

健栄製薬 インフルエンザの予防接種

wiki how: how to reduce pain after an injection

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病院で勤務する小児科専門医 1児(娘)の父です。 娘の誕生を機に、小児科医だからできる育児情報の配信をはじめました。 育児、子どもの病気、最新の論文を紹介していきます。