産後うつ 東京都の統計からわかる事実を説明します

産後うつ 東京都の統計からわかる事実を説明します



産後うつは出産した女性の10〜15%に起こるうつ病です。イギリスからお報告ですが、妊娠中に起きる、妊娠高血圧症候群、糖尿病などの合併症の中で、うつ病が最も多い合併症です。

症状は一般的なうつ病と変わりありません。気分の落ち込みなどが少なくとも2週間以上続いた場合に診断となります。

やがて症状は改善しますが、重症の場合は治療や様々なサポートが必要になりますし、自殺にいたる場合もあります。

この記事では妊娠中、出産後の女性の自殺についてまとめられた東京都の統計結果について解説します

引用元資料

東京との統計は2005年から2014年の人口動態をもとにまとめられています。資料は以下のリンクからみることができます

新たな自殺総合対策大綱の在り方に関する検討会(第3回)

異常死の数

10年間で89例の異常死が報告されていますが、63例は自殺でした。その自殺事例のうち3〜4割はうつ病、産後うつ病であったことから、環境を改善することで防ぐことができるのではないかと考えられます。

また年齢で比較してみると、出産数が最も多い30〜34歳の世代で自殺も最多でした。

危険な時期はいつか?

それでは妊娠、産後のどの時期が最も危険なのでしょうか。

まず妊娠中と産後では1:2で産後のほうが多くなります。

妊娠中では妊娠2ヶ月が他の時期と比べて圧倒的に多いことがわかりました。

産後であれば4ヶ月が最多で、次いで3ヶ月、6ヶ月が多く、出産から1年後にも認められています。時間とともに改善する病気ではあるのですが、時間が経過しているからといって自殺は起きないというわけではないようです。

東京だけ特別なのか?

これは日本、東京だけなのか考えるために、他国の周産期自殺率と比較されています。イギリス、スウェーデンのデータです

自殺率

イギリス  2.3/出生10万

スウェーデン 3.7/出生10万

東京 8.7/出生10万

国民性や医療の違いなどあるので単純に数字だけで比較はできませんが、東京の自殺率が高いことがわかります。

妊産婦はリスクが高いのか

一般女性と比較した自殺率のデータがあります。

東京都では人口10万人に対してどの世代も10以上の自殺率となっています。

先程の周産期の自殺率は8.7であり、一般女性の約2/3に及びます。もともと妊産婦は定期的に健診を受けているので、病気に気がつく機会が多かったはずなのに、このような数字になっていることに驚かされます。

まとめ

具体的な数でみると、産後うつ、自殺がとても大きな問題だということがわかります。おそらく、東京都以外でも同様の結果になることが予想されます。

産後うつは、出産した女性の1割が経験する病気であり、とても頻度は高いです。まずは悩みを相談すること家族がおかしいと思う点に気がついてあげることが最初の一歩です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です