子どものころから不健康な食事を続けることは、将来の肥満、心筋梗塞、糖尿病などのリスクを高めます。
食品会社は年に18億ドルの広告費をつかい、子ども向けに市場をひろげようとしています。
以前はテレビがその中心でしたが、オンラインでの広告が大きくなってきています。そのなかで、親子がもっともアクセスするのがYoutubeなのです。
この論文はキッズYoutuberの動画にどの程度、不健康な食事、製品が登場するかを分析した結果です。
論文タイトル
Child Social Media Influencers and Unhealthy Food Product Placement

論文はアメリカ小児科学会雑誌 PEDIATRICSに掲載されています
方法
Socialbakers社というソーシャルメディアマーケティング会社のデータをもとに分析を行いました。
対象となったのは
2019年の3−14歳のキッズインフルエンサーの動画から
50の動画と食品についてサムネイルがある50の動画を比較しました
評価された内容は
登場する食品
動画再生時間
登場する商品のブランド名
結果
418本の動画が基準をみたしました
それらの総再生数は480億回以上
食品が登場する動画の再生回数は10億回でした
その割合をみると
不健康なブランド名(例えばマクドナルド)が登場するのは90.34%
不健康な食品だけどブランド名のないもの(例えばホットドッグ)は4.1%
健康でブランド名のないもの(くだもの など)は3.1%
健康でブランド名のあるもの(Yoplait Yogurt)は2.4%
*Yoplait Yogurtはフランス発祥のブランドヨープレイトです。
どう考えるか
SNSの影響力はおおきいので、Youtubeの動画をみていくなかで、自然と不健康な食事を子どもが食べるようになる可能性は高いです。
この論文ではFederal Trade Commission(連邦取引委員会)が規則を強めるべきとかかれています。
ですが、まずは家族でどのように動画をみるのか、不健康な食品を食べないようにするのかを考えることが大切です。
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