肥満治療で大事な行動療法
大人だけでなく、子どもでも肥満は問題です。肥満の治療で病院へやってくる子どももいます。
肥満をなおすには
食事療法
運動療法
行動療法
これら全てが大切になります。
しかし、多くの人にとって運動や食事をすぐにかえるのは難しいでしょう。
そこですぐにできる行動療法のテクニックを、「小児肥満症診療ガイドライン 2017」から紹介します。
小児肥満症診療ガイドライン 2017 /ライフサイエンス出版/日本肥満学会
目標設定
具体的な目標をきめるのがよいです
体重を○Kgにする、増えないようにする
運動をする
食事を○○にする
ひとつでもいいので、行動をおこすひと本人が決めることが大切です。
セルフモニタリング
行動療法のなかでもっとも重要な方法です。
何か記録できるもの・数をきめてつづけましょう。
ただし、測るだけでは効果がありません。手帳やカレンダーに記録を残すようにしましょう。
数値化できないものでもよいです。例えば、行動をおこなったかどうかでもよいのです。
運動した、ゲームを1時間以上しなかった、おやつの量を守った
このように行動をまとめてチェックリストにしておくことをすすめます。
オペラント強化
行動によい結果、報酬がむすびつくと、行動が強化されるということです
運動をする
⇓
ご褒美をもらう
⇓
もっと運動するようになる
ということです。
ですから、ダイエットをしてる人に対しては、どんどんほめてあげましょう。
刺激統制法
よくない結果をもたらす刺激をコントロールする方法です。
つまり
お菓子・ジュースをおかない、食べる場所をきめる、スーパーでお菓子を買わない
個人的には「お菓子をおかない」が一番効果的だと思います。
反応妨害(習慣拮抗法)
今ある習慣をほかのことに変える方法です。
おなかが減ったら何か食べますよね?それが間食である場合、肥満の原因になります。
ですから、おなかが減ったら食べる以外のことをしましょう。
例えば、散歩をする、歯をみがく、とかほかのことに注意をむけるのが大事です。
食行動の修正
食事にしぼって変更していきます。具体例をあげると
固いたべものを選ぶ
少しずつ食べる
噛む回数をふやす
社会技術訓練
他人から食事のさそいは、自分で決めた食事のルールを守れなくなることがあります。
食事の誘い、食べ物をすすめられたときは、きっぱりと断るように練習をしておきましょう。
まとめ
これらの方法はいますぐにやろうと思えばできます。
この技術を運動療法、食事療法に応用していけば、今までできなかったこともつづけられるようになります。
自分以外のひとを支えるときは、これらの方法を意識してあげるとより効果的にいくはずです。
ぜひやってみてください。
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