子連れ飛行機旅に挑戦!
里帰りや旅行などで子どもと一緒に飛行機に乗る機会もあると思います。自動車や電車に比べると、移動距離が増えて楽しいことも多いですが、心配な点なことも増えます。今回はアメリカ小児科学会から子どもとの飛行機旅行についてのアドバイスを説明します。以下英語原文となります。
Air Travel Tips from the American Academy of Pediatrics
飛行機旅行での一般的な注意事項
保安検査について
- 保安検査場は時間の余裕をもっていきましょう(特に小さい子どもが一緒の場合)
- 保安検査場では脱ぎやすい衣服を子どもに着せておきましょう。12歳未満の子どもは靴を脱ぐことは要求されません
- ベビーカーは旅行を楽にするために、保安検査場を通してもっていきましょう。
- 空港に行く前に、子どもに保安検査場について説明しておきましょう。自分のカバンやおもちゃがX線検査の機械を通過させないといけないけど、後で戻ってくることを知らせてあげてください。
- ”かばんに爆弾がはいっている”などということが法律に触れることを話しておきましょう。そのようなことは冗談であっても、乗客を含む飛行機の運行を遅らせ、罰金をかせられることがあります。
チャイルドシートについて
- 車用のチャイルドシートを旅行先で借りる、もしくは持っていくことを検討してください。航空会社によっては追加料金なしで、荷物に加えてくれる場合があります。詳しくは各社のホームページで確認してみてください。
- 飛行機旅行では年齢や体重、身長にあったチャイルドシートに固定されている場合が、子どもにとって最も安全です。belt-positioning booster seats(自動車のシートベルトを使用するための子ども用シート)は機内では使用できませんが、機内の収納棚へ入れたり、手荷物として預けることができます(通常手荷物料金はとられません)旅先で車に乗る際も適切なチャイルドシートを使用しましょう。体重が18kg程度であれば飛行機のシートベルトを使用することができます。
- アメリカ小児科学会は2歳以下の子供は大人の膝上に乗ることを認めていますが、子どもそれぞれに座席を用意することを薦めています。小さな子供に座席を購入することができないなら、空席にチャイルドシートを固定できるフライトを選んでみましょう。
- 幼児から年長の幼児向けの小型でコンパクトなバッグに折りたためることができるハーネスもあります。
機内での過ごし方
- 子どもが飽きないようにバッグにおもちゃやお菓子をいれておきましょう。
- 降下中の耳の痛みを減らすために、哺乳したり、吸ったりする哺乳瓶を用意しましょう。年長児はガムをかんだり、ストローで液体を飲むことができます。
- 旅行中の病気を予防するために頻回に手を洗ったり、手洗いジェル、除菌シートを使用しましょう。
小児科医に確認しておく場合
- 新生児、慢性の心疾患・肺疾患をもつ幼児、上気道・下気道症状のある乳児と飛行機に乗る前には、かかりつけ医に相談しておきましょう。
- 2週間以内に耳の感染症、耳の手術をうけた場合は、かかりつけ医に事前に相談しましょう。
国際線での注意事項
出発への準備
- かかりつけ医とともに追加の予防接種や予防の薬が必要か確認するとともに、定期接種のワクチンが行われているか確認しましょう。マラリアなど蚊が媒介する病気のある国では虫よけなど、蚊に刺されないような対策をしましょう。
- 時差ぼけを減らすために、出発の2~3日前より子どもの睡眠を調整しておきましょう。到着してからは外で活発に遊ばせたり、日中は明るい場所で時差が調整できるように促しましょう。
宿泊先での注意点
- 安全で最新の排水機構がないプールや、ライフガードのいないプール、海などでは、泳いでいる時は子どもが手の届くところにいるようにしましょう。
- 子どもは船に乗っている時もライフジャケットを着せましょう。大人もライフジャケットをつけて見本を見せましょう。
- ホテルなどの状況は自分たちの住んでいるところと違って安全とは限りません。ワイヤーが露出していたり、害虫駆除剤、はがれた塗料、不備な階段・バルコニーの手すり。
- ホテルにあるベビーベッドや赤ちゃん用の柵などが安全に整備されていないこともあります。疑わしいと思ったら、他のものに変えてもらったり、他の選択肢を考えましょう。
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