ヒトメタニューモウイルス 5つのポイントでまとめて解説

RSウイルス



あまり聞いたことがない病名かと思いますが、ヒトメタニューモウイルスについて解説します。

①流行時期 2−6月(ピークは3−4月)

②潜伏期間4−6日

③症状:発熱(平均5日)、セキ、鼻水、嘔吐、下痢

④検査:迅速検査があり、すぐに結果がわかる

⑤治療法:特別な治療薬はない、症状に対して治療をおこなう

流行時期

2−6月に流行し、ピークは3−4月です。春先に流行しますが、1年中発症が確認されています。

この時期にはRSウイルスも流行し、症状もにているので診断が難しいです。後で述べる検査方法で診断することが可能です。

潜伏期間、感染力

潜伏期間は4−6日。感染力がつよいので、幼稚園・保育園、病院内、家庭で感染をひきおこします。感染が疑われる時は、お子さんの周囲で何か流行してないか情報をさがしてみてください。

子どものときは繰り返し感染するので、一度かかったからといって油断はできません。ただし、繰り返し感染することで徐々に症状は軽くなっていきます。

症状

一般的な風邪症状をおこします。

発熱、せき、鼻水、喘鳴(ゼイゼイ、ヒューヒューという呼吸)、嘔吐、下痢

RSウイルスは生後6ヶ月未満で重症化しやすいですが、ヒトメタニューモウイルスでは1歳以上で重症化することがあります。症状は軽症から重症になることまで様々です。

検査

迅速検査で数分で診断ができます。インフルエンザ検査のように鼻にめん棒をいれて検査をおこないます。

検査の適応は「画像診断や診察から肺炎が強く疑われる6歳未満の子ども」です。診察した小児科医が検査を必要と考えたら外来で行なうとおもってください。

症状やまわりでの流行から同時に他の検査(RSウイルスやインフルエンザなど)を行なうこともあります。

治療法

ヒトメタニューモウイルスへの特別や治療薬はありません。症状にあわせた治療をおこないます。

水分や食事がとれない、酸素投与をしなければいけない場合などは入院する必要があるので、かかりつけ医とよく相談しましょう。

同じ時期に流行するRSウイルスについてはこちらの記事を読んでください

RSウイルス

RSウイルス 5つのポイントで症状、検査、治療法などをまとめ【1歳未満の子どもは特に注意!】

2021年5月11日

参考資料

小児疾患診療のための病態生理1改訂第6版

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です