日本には2歳児健診はない
お子さんが2歳になったときに、どの程度のことができるか知っていますか?
今までであれば、節目の年齢では乳幼児健診がありましたが、日本には2歳児健診はありません。
もちろん希望すればかかりつけ医が評価してくれますが、自費になります。
この記事ではアメリカのメディカルチェックアップ(健診)の情報と、日本で作られた資料をあわせて、自宅でもできるチェックの方法を説明します。
アメリカの健診はとても細かい
アメリカの健診はとても細かく設定されています。
生後2,4,6,9,12ヶ月、1歳半、その後は年1回ずつ健診がかかりつけ医で行われます。
日本は4ヶ月、1歳半、3歳健診は無料で、すべての子どもが受けることができます。
それでは日本にない2歳でのポイントを解説します。
アメリカの健診のポイント
この記事はジョンズホプキンス病院の情報を参考に説明します。
Your Child’s Checkup:2 Years(24 Months)
トイトレ
この時期はトイレについての関心が強くなります。両親や兄弟がトイレにいくことに興味をもちます。
自分で下着をぬぐこともできるようになるので、トイレで排泄したいと感じるようになります。
オムツが濡れたり、汚れていることを教えてくれたり、排泄を予告するようになります。
睡眠
2歳児は昼寝もふくめて、1日に11〜14時間ほど寝るようになります。
十分な睡眠がとれているのか確認しましょう。
発達障害のスクリーニング
発達障、とくに自閉症のスクリーニング検査を行うことは有効です。
自宅でもできる方法はこちらの記事でも解説しています。
気になるかたは、試してみてください。
言葉の発達
単語数が増えます。英語では50語と書いていますが、日本語では300語以上との報告もあります。
そして2語文を話すことがとても大事です。たとえば「わんわん きた」というような文章です。
2段階の命令にしたがうことができます。たとえば「ボールをとって、もってきてください」
運動の発達
うまく走れるようになり、ボールをけることができます。
階段も1段ずつ登れますし、降りることもできます。
線や円を、マネしてかくこともできます。
社会性
他の子どもに興味をもつようになって、一緒にあそぶことができます。
今までは親と一緒に過ごしていましたが、親と離れてあそぶこともできるようになります。
予防接種の確認
2歳までに行う予防接種がもれていないかチェックします。
日本で使える発達の資料
日本の資料としては「遠城寺式発達検査」や「日本版デンバー式発達スクリーニング検査」があります。
これらの検査は、経験のあるひとがただしく使う必要があります。
しかし、どちらも年齢ごとに達成されるであろう項目がかかれています。だいたいの目安として使う分には問題ないので、お子さんの年齢と比較してみるとよいでしょう。
発達が気になったら?
気になることをほったらかしにしておくと、最悪1年以上必要な介入がおこなわれないままになります。
気になることがあれば、かかりつけ医に相談するようにしてください。
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