赤ちゃんの虫歯予防9つのポイントを小児科医が解説します



赤ちゃんの歯はとても大切です。

もし虫歯で、赤ちゃんの歯が早くになくなると、永久歯にも影響がでてしまいます。

生後6ヶ月ごろからはえ始める歯を守るための9つの方法をアメリカ小児科学界のホームページより紹介します。

引用元

How to Prevent Tooth Decay in Your Baby

歯の手入れ

生まれてから1歳まで

口のなかや歯ぐきをタオル、ガーゼなどの布でやさしくふきましょう。

歯が生えてきたら、最初は赤ちゃん用の柔らかい歯ブラシをつかってください。

1歳から3歳まで

しっかりと歯磨きをするようにしましょう。目安は1回2分で、1日2回行うのがよいです。

おすすめのタイミングは朝食後寝る前です

哺乳瓶や食べ物を寝室におかない

食べ物をもってまま寝室やベッドにいかないようにしましょう。

とくに哺乳瓶をくわえながら寝るのはさけてください。

これは虫歯だけでなく、耳の感染症や窒息といった事故の予防にとっても大切です。

フッ素

フッ素についてはアメリカと日本の現状がことなるので、内容を一部かえて追加します。

歯にフッ素を塗ることによって予防できるので、歯医者でおこなってもらいましょう。

国によっては水道水のフッ素を調整する、水道水フロリデーションをされているところもありますが、日本の水道水は違うので、個別の対応が必要となります。

3−4ヶ月ごとに塗るのがよいといわれているので、小児歯科で相談してください。

哺乳瓶やマグをおしゃぶりとして使わない

長時間くわえつづけるのはやめましょう。

もし子どもがほしがるのなら、中身はただの水にしておくのがよいです。

普通のコップで飲めるようにする

1歳から1歳3ヶ月ごろには普通のコップでのめるようになるはずです。チャレンジしてみましょう。

こうすれば、歯に飲み物・食べ物がふれる時間をへらすことができます。

またコップであれば寝室にはもっていけないこともメリットです。

哺乳瓶を長時間しようするときは水をいれておく

どうしても、哺乳瓶を長時間つかうことがあります。例えば、遠くへドライブするときは必要です。

この場合、中には水をいれるようにしましょう。ジュースやミルクはさけるべきです。

甘く、ベタベタした食べ物は制限する

これは赤ちゃんにかぎったことではありません。

アメ、グミ、クッキーなどは注意してください。

もし食べるとしても食事の時間にかぎるとよいです。

ジュースは食事中のみ

食事中だけにするか、もしくは飲むこと自体をやめましょう。

アメリカ小児科学界は6ヶ月未満の子どもがジュースを飲むことを推奨していません。

生後6ヶ月から1歳まで 1日 120mlまで

1歳から6歳は、1日120〜180mlまで

1歳前に歯医者へいく

困ったことがあれば、小児歯科に相談するようにしてください。

これはアメリカの推奨になりますが、日本ではどうでしょうか?

日本の歯科学会の情報をみましたが、具体的な指定はありませんでした。

多くの人が初めて歯科検診をうける1歳6ヶ月ごろに歯科にいくとのことです。

 

大きくなって怖がるまえに小児歯科になれておくことは大事なので、かかりつけの歯科をみつけておきましょう。

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病院で勤務する小児科専門医 1児(娘)の父です。 娘の誕生を機に、小児科医だからできる育児情報の配信をはじめました。 育児、子どもの病気、最新の論文を紹介していきます。