ワクチンを接種したあとに、揉むように説明されたり、されなかったりしてどうしたらいいか困ったことはありませんか?
もちろん医師、看護師に言われたら、言われたままに行動すると思いますが、前きいた説明と違ったりするとますますわからなくなるし・・・
お子さんが生まれたばかりですと、これからしばらくは、毎月1回予防接種をうけなくてはいけません。
そして、2021年はコロナウイルスのワクチン接種(筋肉注射)もあるので、正しい知識を知っておく必要もあります。
この記事ではワクチン接種後は揉むのか揉まないのかをまとめていきます。
ワクチン接種後は揉まなくていい
ワクチン接種後は揉まなくてもいいです。これは皮下注射、筋肉注射どちらにもいえます。
以前は接種した場所を揉んでいましたが、今は推奨されていません。
揉んでも、揉まなくても免疫を獲得するということには差がないからです。
さらに、揉むことによって皮下出血を起こすことがあるので注意が必要です。
針をさすので、多少の出血はしますから、軽く数分間おさえるにとどめておきましょう。
コロナウイルス ワクチンはどうなのか?
コロナウイルスのワクチンももちろん筋肉注射です。
ですから、今までと接種部位が違ったり、針の指し方が違うため戸惑うかもしれませんが、心配はいりません。
接種が終わったあとは少しだけ、接種部位をおさえるにとどめて、揉まないようにとの説明も行われています。
引用元 COVID-19 vaccine Update(North American Thrombosis Forum)
コロナウイルスの副作用が気になるかたはこちらの記事を読んでください
ところで、いつも受けているワクチンは皮下注射なのに、コロナウイルスのワクチンはなぜ筋肉注射なのでしょうか?
ワクチンは皮下注射と筋肉注射はどっちが正しいのか
子どもはとくにワクチンをたくさん接種しますが、ほぼ皮下注射です。むしろ通常接種するワクチンは全て、皮下注といってもよいです。
ですが、海外ではワクチン接種は筋肉注射で行われています。
その理由は、筋肉注射がもつメリットと、筋肉注射をさける日本の歴史が関係しています。
筋肉注射の2つのメリット
筋肉注射のメリットは、2つあります
1つは、抗体産生が良好である、つまりワクチンの効果がより高いといえます。
もう一つは局所反応が少ない、つまり、痛みや腫れ、注射部位が固くなる硬結の発生がより少なくなることがわかっています。
ですから、海外では筋肉注射が推奨されていますし、新薬の研究も筋肉注射で行われています。
ではなぜ、日本では筋注が避けられているのでしょうか?
筋肉注射が日本に少ない理由
これには日本での歴史が関係しています。1970年頃に薬の筋肉内投与によって、大腿四頭筋短縮症という影響が報告されました。
これは抗菌薬や鎮痛剤などの筋肉注射が原因と考えられており、ワクチンとの関係性はないのです。
しかし、このような事実から、日本では筋肉注射が避けられる傾向にあり、今も皮下注射がワクチンの主流になっているのです。
資料
日本のワクチンについては予防接種に関するQ&A集がもっともわかりやすく、多くの情報が載っているので、気になることはこちらを読んでみるとよいです。
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